Intersect週次アップデート 第129号へようこそ #129 Sep 19, 2026

10 min

Intersect週次アップデート 第129号へようこそ

今週は期限が2つあります。ステークプールオペレーター(SPO)の皆様には、先週のリリースに代わるCardano node 11.1.2への対応を優先していただく必要があります。メンバーの皆様には、理事選挙の投票期限が金曜日に迫っています。このほか、意見募集中の憲法改正提案、Mainnetのブロック検証に成功したGo言語実装のノード、Civics Committeeの最新情報をお届けします。

寄稿者:Larisa Mcfarlane、Ian Hartwell、Abhik Nag

Cardanoアップグレード最新情報

今週はいつもと様相が異なります。複数のリリースが同時に公開され、いま対応が必要です。必要な情報は以下のとおりです。

Cardano node 11.1.2が公開されました。SPOの皆様には、優先的にご対応いただくようお願いいたします。本リリースはテスト中に確認された問題に対応するもので、11.1.1に代わるものです。すでに11.1.1へ更新済みのオペレーターも、改めてアップグレードが必要です。Mainnet、Preprod、PreviewのいずれかでCardano nodeインフラを運用されている場合は、該当する環境をアップグレードしてください。問題の修正に加え、11.1.2ではタイムロックスクリプトのメモリ使用量を最適化し、ブロックヘッダー内のプロトコルバージョンのマイナー番号を更新、cardano-cli 11.2.3.0を同梱しています。

11.1.1の内容もすべて引き継いでいます。V1 LedgerDBおよびLMDBストレージバックエンドの削除(LMDBをご利用の場合はバックエンドの切り替えが必要です)、予測可能でMithrilと互換性のあるLedgerスナップショット、トランザクション転送とPlutus検証の高速化、そしてPerasに対するネットワークおよびコンセンサスの初期サポート(デフォルトは無効)です。旧トレーシングシステムの削除も11.1.1で完了しているため、これまで移行作業を行っていないオペレーターは、監視環境に追加の対応が必要となる場合がある点にご注意ください。詳細はクイックスタートガイドをご確認ください。同期中のメモリ使用量は引き続き11.0.1を上回っていますが、11.1.0で発生した悪化と比べれば大幅に低い水準です。ダウンストリームの開発チームは、cardano-rpcに11.0からの破壊的変更が含まれている点にご注意ください。リリースノート全文はこちらをご覧ください

Mithril 2630.1-hotfix

Mithril signerを運用しているSPOの皆様は、nodeのアップグレードと同時に2630.1-hotfix(mithril-signer 1.1.9)へアップグレードしてください。signerおよびaggregatorがチェーンからブロックとトランザクションを取得できなくなる場合がある2630.0の不具合を修正しています。入手はこちらから。

Pallas 1.3.0

TxPipeの開発チームがPallasの新バージョンをリリースしました。入手はこちらから

ノードの多様化
Blink Labsが開発するGo言語によるCardanoノード実装「Dingo」が今週、Cardano Mainnetで受け入れられたブロックの検証に成功しました。Cardanoにおけるノード多様化の取り組みにとって重要なマイルストーンです。Dingoはこれまでにも Preview、Preprod、Musashi、Prime Testnet(Apex Fusion)で着実に進展を重ねており、今回の成果はこれに加わるものです。Amaruの最新リリースでは、全二重接続、ピア管理、ブロック取得、ガバナンス機能が改善されました。また、Haskell実装のフルノードをウェブブラウザ上で動作させ、チェーンの先端に追従しながらトランザクションを処理するデモも行われました。Node Diversity Celebration Day10月6日にシンガポールおよびオンラインで開催され、11月12日から13日にはロンドンでワークショップを予定しています。Hard Fork Working Groupでは、ノード多様化に取り組むすべてのチームの参加と、進捗の直接報告を歓迎しています。

今すぐ必要な対応

⚫︎ SPOの皆様:実務上可能な限り速やかに、cardano-node 11.1.2およびmithril-signer 1.1.9へアップグレードしてください。新しいトレーシングシステムへの完全移行に伴い、監視環境をご確認ください。
⚫︎ その他の皆様:Upgrade Bulletinおよび本セクションは、作業部会の最新情報をお伝えする場から、各関係者グループが何を評価し、テストし、準備すべきかをお伝えする場へと役割を変えていきます。これらの公開情報と並行してSPOへ直接ご連絡している11.1.2の展開は、その最初の実践例です。
⚫︎ Upgrade Bulletin 第34号の全文をご覧ください。
⚫︎ Intersect Discordの #wg-hard-fork での議論にご参加いただくか、hard-fork@intersectmbo.org までメールでお問い合わせください。また、LumaカレンダーおよびCardano Upgrades GitBookでHard Fork Working Groupの活動をフォローしていただけます。

Civics Committeeおよび憲法に関する最新情報

Civics Committeeは今週、2026年憲法委員会(Constitutional Committee)選挙の総括報告書を賛成7・反対1で承認しました。報告書の提言に基づく作業は直ちに開始されます。報告書は近日中に、Civics CommitteeのKnowledge Baseページで公開される予定です。

⚫︎ 委員会では「Optimistic Constitutionality」のCIPについて議論しました。これは、憲法委員会のメンバーが自ら反対票を投じない限り、投票が賛成として扱われる仕組みです。会議では、無為を評価することになり、この役職が本来担うべき議論を迂回してしまうという理由から反対が大勢を占め、過去の検討経緯を記録として残すため「inactive(非アクティブ)」に分類することが推奨されました。

⚫︎ Knowledge Base上のCivics Committeeページは、カードを基本とする構成に刷新されました。作業部会、進行中の取り組み、過去の活動、そして日付順に標準化された議事録を掲載します。数日以内の公開を予定しており、公開後は、Committee Pagesのどの情報が役立つかについて、皆様のご意見をお寄せいただければ幸いです。フィードバックはメールでMembers (Intersect)までお送りください。

議事録の全文は、Knowledge Base内のCivics Committeeページに掲載しています。

Constitutional Amendment Portal(CAP)の最新情報

現在、Constitutional Amendment Portalには7件の提案が公開されています。いずれもまだ「ready」の段階には達していませんが、うち4件は過去3週間に動きがありました。いま参加できるCAPの議論の概要は以下のとおりです。

⚫︎ CAP-3「Net Change Limitを戦略的支出計画へ発展させる」は、16件のコメントが寄せられ、今週も新たな動きがあり、ポータル上で最も議論の活発なスレッドとなっています。

⚫︎ CIS-11「重複するガバナンス役職の開示プロセスの欠如」は、1人が複数のガバナンス職を兼任していても、それを申告する義務がない場合にどうなるのかという問題を提起しています。

⚫︎ CAP-10「ステークプールの経済パラメータ変更にSPOの承認を必須とする」は、前回のminPoolCostアクションを受けたSPOの議論から生まれた提案で、現在進行中の提案に直接関係します。

⚫︎ CAP-9「ガバナンスメタデータに対する不変ストレージ要件の撤廃」は、author-ready(提案者による準備完了)とされ、現在レビュー中です。

このほか、意見募集中の提案として、マイルストーンに基づくトレジャリー資金の支出と未分配資金の返還に関するCAP-1、第2条第7.4項の削除に関するCAP-2、憲法改正における一括提案(bundling)の制度的な不備に関するCIS-4があります。

第1回CAPレビューセッションは9月17日に開催されました。以降も2週間ごとに、7:00 UTCと14:00 UTCを交互に使って開催します。エディター、提案者、そして提案の動向を追いたい方であれば、どなたでもご参加いただけます。次回は10月1日14:00 UTCです。IntersectのLumaカレンダーからご登録のうえ、ぜひご参加ください。

まずはこちらから:cap.intersectmbo.org

最近終了したガバナンスアクション

提案

ステータス

投票状況

CC (🟢-🔴-⚪️-⏳)

Governance Incentives Framework 2026

トレジャリー引き出し

期限切れ

DRep

1.72% / 67%

1-4-0-2

Reimburse Ikigai Info Governance Action Deposit.

トレジャリー引き出し

期限切れ

DRep

65.19% / 67%

5-1-0-1


進行中のガバナンスアクション*

提案

投票期限

投票状況

CC (🟢-🔴-⚪️-⏳)

Intersectが管理するOpenZeppelin Stackのために11,787,063 adaを引き出す
(Withdraw 11,787,063 ada for the OpenZeppelin Stack administered by Intersect)

トレジャリー引き出し

2026年10月11日

(Epoch 661)

DRep

2.17% / 67%

1-0-0-6

minPoolCostを75 adaへ引き下げる (Reduce minPoolCost to 75 ada)
パラメータ更新

2026年10月11日

(Epoch 661)

DRep

6.37% / 67%

1-0-0-6

stakePoolTargetNum(k)を500から1,000へ引き上げるべきか(SPO投票) (Should stakePoolTargetNum (k) be raised from 500 to 1000?)

情報アクション

2026年10月21日

(Epoch 663)

DRep

0.07%

SPO**

0.02%

0-0-0-7


現在3件のアクションが進行中で、うち2件は10月11日に期限を迎えます。Intersectが管理するOpenZeppelin Stackのための11,787,063 adaの引き出しと、先月に前版が期限切れとなったことを受けて提出された、minPoolCostを75adaへ引き下げる新たな提案です。3件目は、stakePoolTargetNumを500から1,000へ引き上げるべきかを問う情報アクションです。情報アクションへのSPOの投票は必須ではありませんが、本アクションは明確にSPOの意見を求めており、期限は10月21日です。

* データは2026年9月19日10:30 UTC時点のものです。

** 情報アクションへのSPOの投票は必須ではありませんが、本アクションはSPOの意見を求めています。

お好みのCardanoエクスプローラーで投票状況をご確認いただけます。

GovToolTempoCexplorerAdaStatCardanoScanCGovCivitas

メンバーシップに関する最新情報

2026年理事選挙:投票期限迫る

メンバー選出枠2議席の投票は、9月25日(金)12:00 UTCに締め切られます。11名が立候補しており、投票資格のある各メンバーには1議席につき1票、計2票が与えられます。

⚫︎ まだ投票がお済みでない方は、投票の前に次の3点が満たされている必要があります。
⚫︎ メンバーシップが有効であること 👉 メンバーシップのステータスを確認
⚫︎ 本人確認が完了していること 👉 本人確認を完了する(必要な場合)
⚫︎ 投票ページのあるメンバーエリアにログインしていること 👉 こちらから投票
⚫︎ いずれも members.intersectmbo.org で行えます。

3点とも数分で済みますが、金曜日の朝、締め切り直前まで先延ばしにすることが、投票の機会を逃す原因になっています。

候補者のお話を聞く機会は、これまでに2回設けられました。先週水曜日にはIntersect Virtual Hubの演壇で、短いプレゼンテーションとメンバーとの質疑応答を行いました。火曜日には第1回Candidate X Spaceを開催し、その録音を再生していただけます。第2回X Spaceは9月22日(火)16:00 UTCに開催予定で、投票締め切り前の最後のライブセッションとなります。

すべてのセッションは同じ形式で実施し、各候補者に均等な持ち時間と質問を割り当てています。
⚫︎ Candidate X Space #1の録音を聞く
⚫︎ Candidate X Space #2に参加する(9月22日(火)16:00 UTC)
⚫︎ メンバーエリアで全候補者の応募内容を読む

この中の2名が、今後2年間にわたり理事を務めます。Intersectメンバーの皆様にとって、その2名を選ぶ意思を示すのは今週です。

先週水曜日にIntersect Virtual Hubで開催された候補者セッションは、Hubに加えた最近のアップグレードを試す最初の機会となりましたが、問題なく機能しました。候補者は演壇から大型スクリーンを使って発表し、メンバーはフロアから質問しました。Virtual Hubの近接音声は狙いどおりに働き、部屋を離れることなく自然な形で個別の会話ができました。メンバーは現在、大型スクリーンで一緒に動画を視聴したり、演壇からスライドや動画を再生したり、必要に応じて別室を使ったりできます。Hub内の各所には新しいミニゲームも配置されており、今後さらに追加される予定です。しばらく訪れていない方は、ぜひ一度ご覧ください。

Hubは常時開放しています。新しい24時間365日のオフィスにいかがでしょうか。Intersectのメンバーエリアからアクセスして、すぐにご参加いただけます。

Intersect公式Xで近日公開

この夏、メンバーの皆様に、Intersectに参加した理由、取り組んでいること、そして変えていきたいことについてお話を伺い、短い動画インタビューを収録しました。その第1弾を、近日中にIntersect公式Xアカウントで公開します。

@IntersectMBO をフォローしてご覧ください。

今週のIntersect Knowledge Base活用ヒント

前述のとおり、理事選挙の投票は金曜日に締め切られます。投票できない原因となる3点、すなわちメンバーシップの期限切れ、本人確認の未完了、そして投票ページの場所が分からないことは、いずれもメンバーエリアで数分で解決できます。

Knowledge Baseの理事選挙ページでは、この3点すべてを順を追って説明しています。投票を予定されている方は、この重要な選挙で確実に意思を示せるよう、本日中にご確認ください。

 

Banners for WU (10)エンタープライズメンバー紹介*:W3i

ステーブルコインは、エコシステムの外にいる多くの人がCardanoで最初に触れる領域です。W3iは、その土台となるインフラを構築しています。

W3iは、規制に準拠したステーブルコインインフラを提供しています。規制対象の発行体がCardanoおよびMidnight上で法定通貨担保型・プライバシー保護型のステーブルコインを発行できるよう、その技術を構築し、ライセンスを供与し、運用しています。対象はトークンコントラクトにとどまりません。ミントとバーン、準備金とトレジャリーの管理、銀行・カストディとの連携、コンプライアンスツール、マルチチェーン発行、発行体ライセンスまでが一つのスタックに収まっており、そこに意味があります。発行体が望むのは発行することであって、規制対応と運用の仕組みを一から組み上げることではないからです。

実稼働している事例がUSDMです。Moneta Digitalが発行するUSDMは、W3iが構築・ライセンス供与したインフラ上で動作し、Cardano上でネイティブに発行され、準備金の証明をオンチェーンで公開しています。USDMを使ったことがあれば、その名前を目にすることなく、すでにW3iの成果物を利用していたことになります。

W3iは自社のアプローチを、ステーブルコインの発行に必要な技術・規制・運用の各要素を一か所にまとめることだと説明しています。2026年のロードマップがティア1ステーブルコインの登場を前提としているエコシステムにとって、知っておく価値のあるインフラです。

W3iの詳細については、同社ウェブサイトをご覧ください。

* エンタープライズメンバー紹介は、Intersectメンバーの取り組みや活動を紹介するものです。製品、サービス、機能および活動に関する情報は、当該メンバーから提供された情報、または当該メンバーが公開した情報に基づくものであり、Intersectによる推奨を意味するものではありません。

イベント

Intersectは、10月7日から8日に開催されるTOKEN2049 SingaporeにCardanoブースの一員として出展します。その前日にあたる10月6日には、Node Diversity Celebration Dayをシンガポールおよびオンラインで開催します。詳細およびエンタープライズメンバー向けのグッズ掲載の機会については、先週のアップデートに掲載しています。ご参加予定の方はぜひお知らせください。当日、最適な担当者がブースでご対応できるよう手配いたします。

📍マリーナベイ・サンズ(シンガポール)
🗓️ 2026年10月7日〜8日
🤝 CardanoブースでIntersectをお訪ねください
🎟️ チケットを入手
✉️ご参加予定ですか?お知らせください! members@intersectmbo.org

Weekly Intersect Update - Footer今週のアップデートは以上です。お読みいただきありがとうございました。Intersectの取り組みについて詳しくは、ガバナンス構造、各委員会、資金提供に関する詳細情報を掲載しているKnowledge Baseをご覧ください。

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